はじめに
今回は「EVERDRIVE GB PRO」を購入してみましたので、そのレビューを書いてみたいと思います。
EVERDRIVE GB PROとは
この「EVERDRIVE GB PRO」というのは、中華製のEVERDRIVE GBのクローンです。
krikzzで取り扱っているEverdriveと同じ名前ですが、全く関係ありません。
中華製のコピー商品です。
スーファミでも、コチラの記事で紹介した「SUPER EVERDRIVE CHINA VER」なんてものがありましたが、それと同系統の商品ですね。
当方はこの「EVERDRIVE GB PRO」を、中華の楽天とも言えるAliExpressから、おおよそ$40で購入しました。
こちらの商品です。
(2023/7/3追記)現行モデルは以下のようです。
AliExpress ゲームボーイのマルチゲームカートリッジ,本物の1000ゲームイン1のeverdriveカート,gbcに適しています
本物・・・というには、そもそもがグレーな商品ですが、本物の「EverDrive-GB X7」の場合、$129です。
少し機能が削減された廉価版の「EverDrive-GB X5」だと$89。
更に廉価版の「EverDrive-GB X3」だと$39で販売されています。
そして「EVERDRIVE GB PRO」を検証してみてわかった事は、これらEverDrive-GB「Xシリーズ」より以前のEVERDRIVE GBシリーズのクローン商品という事でした。
(X3が$39でほぼ同額の商品でありますが、それよりも古いモデルでした)
なので結論から書いておくと、公式から「EverDrive-GB X3」したほうが同額でクオリティが高いので、「EVERDRIVE GB PRO」を購入する価値は、あまり無いと思います。
EverDrive-GB以外の選択肢としては、EZ Flashから販売されている「EZ-FLASH Junior」があります。
これらもAmazonで6,000円程度で入手できますね。(2020年12月現在)
動作確認
対応するソフトとしては、ゲームボーイアドバンス(GBA)ではなく、初代ゲームボーイ(GB)・ゲームボーイカラー(GBC)のソフトが対応しています。
検証環境
当方が動作確認したハードは、GBA・GBA SPにて動作を確認しました。
(初代ゲームボーイ本体や、ゲームボーイポケット・ゲームボーイカラーではありませんのでご注意ください)
また、参考までに下記で動作確認した際に撮影した写真は、コチラの記事で紹介したIPS液晶を搭載したGBAです。
確認したソフト
まず、大雑把に結果を記載しておきますと、MBC1、MBC2、MBC3、MBC5といったマッパーに対応しているので、ほとんどのゲームが動作するかと思います。
SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ
いつか「どうだぬき」を手に入れたいものですね・・・。
魔界塔士SaGa
かみはバラバラになった
WS版も良リメイクですね。
SA・GA3 完結編 時空の覇者
何が完結編だったのか?
(ゲームボーイでサガシリーズは出ないということ?)
ポケットモンスター 赤
やはりゲームボーイと言ったら、初代ポケモンは外せないですよね。
世代だった方なら、赤も緑も持っていた人も多いのではないでしょうか。
ポケットモンスター 金
注意点として、下記のクリスタルの所に記載します。
ポケットモンスター クリスタルバージョン
ポケモン金・銀・クリスタルについてゲームはプレイできますが、設定した時間が動かないです。
(ポケモン金・銀・クリスタルは、RTCというリアルタイムクロック機能があり、時間に合わせて内容が変わったりする)
RTCを使いたいのであれば、EverDrive-GB X7が必要になります。
ポケモンカードGB
ドラゴンクエストモンスターズ
PS・3DSと色々と移植作も多い、初代DQM。
当時はポケモンのパクリと思われてましたが、そこは流石のドラクエブランド。
他社の同じようなゲームとは違って、非常に良作に仕上げてました。
ドランゴ引換券ではないテリーを楽しむならコチラ!
(直接は戦わないけどね・・・)
ドラゴンクエストモンスターズ2
コチラも初代と同じようにPS・3DSと色々と移植されてますね。
非常に良作です。
ポケットボンバーマン
ハドソン独自のマッパーを利用しているという情報がどこかに記載されていたので試してみました。
動かないと思って検証してみたのですが、普通に動きました。
確認しなかったソフト
次は逆に動作しないソフトについてです。
主に対応していないマッパーを利用しているソフトが動作しません。
動作確認はしておりませんが、MBC6というマッパーを利用している
ネットでゲット ミニゲーム@100
や、「コロコロカービィ」と同様に、MBC7を利用している「コマンドマスター」も利用できないと思います。
こちらは動きセンサーが必要なので仕方ないと言えば仕方ないですかね。
ただ、ほとんどのゲームソフトは動作するので、これだけ動作すれば遊ぶには十分かと思います。
大貝獣物語
NG GBのロゴ起動後何も表示されない
ポケットファミリーGB
NG GBのロゴ起動後何も表示されない
ポケットファミリーGB2
NG ハドソンのロゴ起動後に何も表示されない
コロコロカービィ
NG GBのロゴ起動後何も表示されない
桃太郎コレクション2
問答無用で桃太郎電劇2が起動してしまう。
(緑色の画面が一瞬チラつくので、そこが選択画面っぽい?)
桃太郎電劇2は少しプレイした感じプレイ可能。
ゲームで発見!!たまごっち オスっちとメスっち
NG GBのロゴ起動後何も表示されない
操作方法
簡単に操作方法についても記載しておきます。
MicroSDにromファイルを入れ、EVERDRIVE GB PROに挿入します。
MicroSDの挿入位置はソフトのタイトルを見える位置から見て右上となります。
ただ、このMicroSDがちょっと曲者でした。
当方が所持しているTranscendのMicroSDカードは認識しませんでした。
調べてみると、どうやらMicroSDの速度が速すぎるとこのような現象が発生するようなので、もっと低速なMicroSDを探して交換しました。
具体的には、古いスマホを購入したときに付属していて、使わなかった8GBのIO DATA製のMicroSDが放置されていたので、それを活用しました。
最近はMicroSDでも規格内で速度が速くなるようにできているので、まさか速度が速すぎて認識しないというのはちょっと不安になりましたが、まあこれも含めての中華クオリティでしょうか。
まず、電源を入れるとMicroSDの中身が表示されます。
SELECTボタンを押すとメニューが起動します。
メインメニュー
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まず、Option(オプション)画面から。
MapperはROM、MBC5、MBC1、MBC2、MBC3から選択。
ROM Sizeは64K、128K、256K、512K、1M、2M、4M、8Mから選択。
RAM Sizeは0、8K、16K、32Kから選択。
Save RAMはYESかNOから選択。
マッパーとか手で選択する必要もあるのかと思ってましたが、特にいじらずに正常に動作してます。
(何かあったら手動でも設定できるということだとは思いますが、自作ソフトでも動作させようとしないなら設定の必要は無いと思われます)
Cheats(チート)は利用していないので割愛。
次にDevice Info(デバイス情報)。
OSバージョンは1。
2015年のものみたいですね。
(2020年12月現在、krikzzのHPにあるのはバージョン2以降しか置いてありません)
最後にAbout(EverDriveについて)です。
krikzzじゃないけど、まあクローンですからね・・・はい。
おまけ
購入直後、何もROMを読み込まずに実行させてみたところ、こんなゲームが起動しました。
バトルシティー!
しかも言語があちらですね。
これは・・・しっかりと1台1台、動作確認をしているということでしょうか。
それとも、実は以前に誰かが使っていた中古だったりするのでしょうか。
真相は闇の中です。
まあ、外殻は綺麗でしたし、使えればいいので特に問題ないです。
(そんな細かい事を気にしていたら、怪しげな中華サイトから購入なんてやってられないですしね)
まとめ
とりあえず、問題なく使えております。
2020年7月に購入して、約半年ほどが経過しておりますが、まだ特に問題なく動作もしております。
(これが本記事の最大のポイントかもしれません)
セーブデータもMicroSDに保存されておりましたので、ゲームボーイアドバンスの記事ですが、コチラの手順を行う事で、実ソフトのセーブデータの続きでもプレイ可能でした。
また、ボタン電池がソフトに入っておりますが、こちらの商品はリアルタイムクロックに対応はしていないですし、何に利用しているのでしょうかね?
セーブデータはMicroSDですし・・・。
何かわかったら追記したいと思います。
それと、ゲームボーイのソフトは色々とありますが、当方では調べるときには辞書的に、こちらのゲームボーイコンプリートガイドを愛用しています。
ゲームボーイの全タイトルについて、ただ文章だけでなく、ゲーム画面も何枚か掲載されていて非常に見やすいです。
次にどんなゲームをしようかと探すとき、このガイドブックがあると手元のカートリッジを探すよりも捗ります。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。