はじめに
セガサターン(SS)で、今販売されているアケコンを使ってプレイしたい!
SSのアーケード移植タイトルとして、ストリートファイター系やKOF等のゲームは、PSに比べてロード時間が短かったりとメリットもあったので、当時のゲーセン好きな方達は、PSではなくSSでプレイしていた方も多かったのではないでしょうか。
そのSSが現役だった当時のアケコンとしては、バーチャスティックプロという、ゲーム筐体のニューアストロシティーのコントロールパネルをそのままコントローラーにした素晴らしいハードもありましたが(1996年発売)、流石に2020年の今となっては状態のいいものは入手も困難でしょうし、サイズ的にかなり大きいのでちょっと置き場所に難点があったりもしますよね・・・。
ちなみに当時だと、バーチャスティックプロではなく、廉価版ですが通常のバーチャスティック利用者が多かったと思います。
こちらも当時では非常に良質なアケコンでした。
その点、今現在ではHORIのリアルアーケードPro(通称:RAP)をはじめとした、アーケード筐体と同じパーツを利用した高品質なアーケードスティック(通称:アケコン)が多々販売されております。
そしてなんと、現役のPS3/PS4のアケコンをSSに接続するコンバーターが、SSが発売されたのが1994年で25年以上を経過した現在、2020年という今になって発売されました。
その商品がこちら。
「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」
です。
そこで今回は「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」という、SSでPS3やPS4のコントローラーを使えるコンバーターなるものをAmazonで発見・購入して、それについて検証してみた結果を記事にしていきたいと思います。
DC/SS用 スーパーコンバーターについて
まず「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」についてです。
「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」は、コロンバスサークルより発売されているコチラの商品ですが、その実態はBrook社より販売されている「Wingman SD」という商品です。
(Brook社のHPにも記載されていますが、日本の販売代理店がコロンバスサークルになります)
こういった商品は、日本の販売代理店経由でなく、海外から直接仕入れたほうが安かったりするので調べてみましたが、米国のAmazonだと日本への送料を含めて$55と6,000円弱、香港の通販サイトPlayAsia(プレイアジア)でも5,000円程度でした。
ちなみに日本のAmazonで発売日の価格が6,345円、ヨドバシでも6,980円+10%ポイント還元でAmazonと同程度となると、この金額差であえて海外から取り寄せるのは、リスクに対してメリットが少ないというのが感想です。
結果、当方もBrook社の「Wingman SD」でなく、コロンバスサークルの「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」を購入しました。
対応コントローラー
この「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」を利用して、SSにどんなコントローラーが接続できるようになるか、その対応機種について記載していきます。
まず、コロンバスサークルのHPと、上記の商品のパッケージを見てらもうとわかるかと思いますが、「PS4/PS3/Switchを対応」と記載があります。
しかし、Brook社のHPには「PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Switch」となっています。
なんと追加でXbox One/Xbox 360が記載されておりますね。
Xbox系の対応について、何故記載から除外したのか詳細はわかりませんが、これらのハードが使えるのはありがたいですね。
当方もPS3/Xbox360時代は、クロスプラットフォームでリリースされた格闘ゲームについては、Xbox360のソフトを好んで購入・プレイしていた為、アケコン環境としてXbox360のハードを揃えていたので、これは助かります!
これでハイパースティック PRO(通称:オトメ棒)が現代に蘇る・・・!
使い方
「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」にコントローラーを挿して利用するだけです。
非常に簡単。
MicroUSB端子があり、PCと接続することでファームウェアをアップデートできます。
また、MicroUSB端子から給電もできるようですが、Switch用Proコントローラでペアリングがうまくいかない場合用と記載されており、当方も特に利用することはありませんでした。
それと注意点として、「DC/SS用 スーパーコンバーター(PS4/PS3用コントローラ対応)」には、ゲームパッドモードとジョイスティックモードの2つのモードがあります。
LEDの色が「緑」がゲームパッドモード、「赤」の場合はジョイスティックモードです。
キーコンフィグで設定しなくても、モードを切り替えることで、それなりにいい感じにキーが設定されます。
検証結果
まず結論。
特に問題なし。
ただいくつか注意点が必要なアケコンもあります。
リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA
PS4/PS3対応のアケコン。
こちらが動作に注意が必要です。
拡張RAMカートリッジ対応ソフトのみ、動作させるのに手間取りました。
(拡張RAMカートリッジ対応ソフトはコチラにまとめてます)
現象的には通常のサターンソフトは正常にプレイ可能、メニュー画面の操作なども問題し、何故か拡張RAMカートリッジ対応ソフトだけ動作しないという状況でした。
結果的には、RAPの右側面にあるスイッチで設定が変更できますが、そこの「スティック切替スイッチ」がポイントでした。
DP(方向キー)からLS(左スティック)に変更したところ、拡張RAMカートリッジ対応のソフトも動作しました。
普段、コチラの記事で書いたように、PS2に接続してプレイしているのですが、DP(方向キー)での設定でうまく動作しているので、この設定で間違いないと思ってしまい、ハマってしまいました・・・。
リアルアーケードPro.EX (Xbox360用)
特に問題なし。
Xbox360 コントローラー
こちらも問題なし。
わざわざ選ばないと思いますが、接続して試してみたので記載しました・・・。
サターンパッドUSB化基板ver6(第三科学研究所)
SSをUSBパッドに変換する基盤、第三科学研究所から販売されておりましたものを接続して試してみました。
結果としては、残念ながら動作しませんでした。
おとなしくUSBに改造前のサターンパッドを使いましょう。
(欄外)今後の予定
2020年末頃に発売されるアストロシティミニに対応するスティック、アストロシティミニ アーケードスティックがデザイン的にも非常に素敵すぎるので、アケコンはこれ以上増やしたく無いと思っている当方ですが、1台購入予定です。
こちらをセガサターン実機で使えないかどうか検証してみたいと思ってます。
(PS2でも使えないかやってみたいですね・・・)
(2020/12/24追記)
結果としては、アストロシティミニ アーケードスティックはセガサターン実機では使えませんでした。
詳細はアストロシティミニ アーケードスティックを試してみたの記事にまとめてますので、そちらを参照ください。
(2021/3/17追記)
「DC/SS用 スーパーコンバーター」の本家本元であるBrook社のWingman SDのアップデートで「アストロシティミニ アーケードスティック」が対応されました。
セガサターン実機でプレイするなら、デザイン的にも機能的にもこちらがオススメです。
詳細はアストロシティミニ アーケードスティックを試してみたの記事にも追記しています。
まとめ
サターンのゲームが色々なアケコンでプレイできるようになりました!
とりあえず、それだけでも感動。大満足です。
1994年当時にテレビ東京で放送されたX-MENを見ていた人達は、ゲーセンで稼働していた「X-MEN CHILDREN OF THE ATOM」と、「X-MEN VS. STREET FIGHTER」は思い入れがあるはず!
まあゲーム的には続編の「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」が1つの完成形で、本格的に対戦ツールとしてもオススメです。こちらはPS2なりドリキャス、Xbox(初代)でどうぞ。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。