はじめに
今回はコロンバスサークル社より販売されている携帯用ファミコン互換機「8BIT POCKET」を試してみたので、それについて記事にしていきます。
2021年11月18日に、後継機の「IPS 8BIT POCKET HDMI」が発売されるので、参考になるかと思い、記事にしてみました。
8BIT POCKETとは
概要
携帯用のファミコン互換機です。
ファミコンカートリッジを挿してゲームをプレイする事ができます。
バッテリーやアダプタは付属せずに単4の乾電池4本で動作します。
アダプタを追加した、8BIT POCKET PLUSなんていう商品もあります。
付属する液晶は2.8インチ。
ゲームボーイアドバンス・ゲームボーイアドバンスSPが2.9インチなので、それと同等と考えるといいかと思います。
付属するAV出力ケーブルをテレビに繋げばテレビ画面でもプレイ可能です。
オマケで88タイトルの「オリジナルゲーム」が内蔵してます。
ちなみに後継機の「IPS 8BIT POCKET HDMI」は、4.3インチのIPS液晶。
4.3インチということはPSPと同じ画面サイズですね。
こちらは付属のHDMIケーブルで、AVケーブルのようにアナログではなく、デジタルの鮮やかな画面でテレビに出力できます。
画質
画質的には、まあこんなものかという感じです。
遊べない訳ではないですが、最近のスマホとかゲーム機に比べてしまうと、ちょっと物足りない感じは否めないですかね。
後継機の「IPS 8BIT POCKET HDMI」はIPS液晶なので、画質は期待できますかね。
参考までに、コチラやコチラの記事で紹介した、IPS液晶を搭載したワンダースワンカラーと比較してみました。
比較したソフトは「キン肉マン マッスルタッグマッチ」です。
(ワンダースワンカラーの「キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ」のソフト内に同封されているのを利用しました)
上画面が8BIT POCKET、下画面がワンダースワンカラーをIPS液晶に改造したものです。
まずはタイトル画面。
次に戦闘画面も。
こうやって見ると、ワンダースワンカラーのIPS液晶は綺麗ですねー。
ついでにコチラの記事でも紹介しているSupaBoyとも比較。
ファミコンとスーファミで同一ソフトの比較というと、あまり手元に思い浮かぶものがなかったので、ロックマンを表示してます。
(背景の黒を参考に見てもらえれば・・・)
なんか写真だと、8BIT POCKETよりも、SupaBoyの方が綺麗な感じに見えますね。
ただ、実際の感じだと写真ほどの違いはないというのが印象です。
視野角
まあ、価格からしたら悪くないです。
ただ、残念ながら液晶の明るさは調節できません。
(暗いところでのプレイは明る過ぎるのでプレイをオススメしません)
後継機の「IPS 8BIT POCKET HDMI」はIPS液晶なので、視野角には期待できそうですね。
参考までに同じタイトルが動作する機種と比較するのがいいと思いましたので、「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」と比較してみました。
まずは正面から。どちらも普通に見えますね。
次に下の角度から。8BIT POCKETがちょっと厳しいでしょうか・・・。
最後に横から。これも同じように8BIT POCKETはちょっと見づらいですね・・・。
視野角は8BIT POCKETはかなり厳しいという感じがします。
操作性
まず、本体は思ったよりも軽く、操作しやすい印象です。
ボタンを押した感じも悪くないです。
特に、十字キーについても互換機は質の悪いキーが多かったりもするのですが、この「8BIT POCKET」はそれほど違和感なくプレイできました。
「8BIT POCKET」の特性として、連射ボタンが別ボタンになっていますが、これがいいですね。
ファミコンで言うならジョイカードなどは連射の切り替えをスイッチでしたが。ファミコンならこのスタイルの方が圧倒的に使いやすいです。
ファミコンのゲームを実際にプレイしてみるとよくわかりますが、ボタン連打(ようするに連射)が必要なシューティングやアクションが非常に多く、これは重宝しますね。
それと、ファミコンというと軽い振動ですぐにバグってしまうという印象ですが、それが携帯ゲーム機になっているとなると非常に心配ですよね。
全く心配ありませんでした。
よほど強い衝撃を与えない限り、バグることはないです。
最低でも当方がゲームをプレイしていて、バグった事はありません。
後継機の「IPS 8BIT POCKET HDMI」も同程度以上に期待しています。
検証結果
互換機で気になるのは、そもそもソフトが動作するのかどうか。
また、互換機でよくある音がおかしい問題。(通称:音痴)
これらですよね。
当方の気になったレベルで検証した結果を記載しておきますので、ご参考にどうぞ。
問題のなかったソフト
ドラゴンクエスト1〜4
まずは国民的RPGのドラクエ。
互換機でよく音痴問題があがるタイトルでもありますが、問題なかったです。
8BIT POCKETでも、もっと過去に販売されていたモデルだと音痴問題があったようなので、解決したという事でしょうね。
ファイナルファンタジー1〜3
ドラクエの次といったらFFですかね。
こちらも問題なし。
ファミコンジャンプ1〜2
ジャンプ版ミニファミコンにも収録されていた2作品。
こちらも特に問題ありませんでした。
キャプテン翼1〜2
非常に良質なキャラゲー。
これらも問題なく動作しました。
スーパーマリオブラザーズ1、3
ファミコンをするならマリオは抑えておくべきですよね。
ここは流石にもらさないか、問題ありませんでした。
聖闘士星矢1〜2
聖闘士星矢も問題なし。
ナイトガンダム物語1〜3
少しマニアックにナイトガンダム物語なら、と思いましたが正常動作。
ロックマン2
単にちょっとプレイしたかったのでロックマン2もプレイ。
問題なく楽しめました。
動かなかったソフト
EverDrive N8 Famicom
EverDrive公式から購入したEverDriveは残念ながら起動しませんでした。
大人しく実ソフトでプレイしましょう。
EverDrive N8 CHINA Ver
本家本元で駄目だったのですが、駄目元で中華のコピー商品でも試してみました。
結果として、同じようにうんともすんとも動きませんでした。
購入動機
はっきり言うと、非常に安かったからです。
丁度1年ほど前、かなりの低価格で購入できました。
当時、ツイートもしていたので、参考に記載しておきます。
携帯用ファミコン互換機の8BIT POCKETがAmazonで2,200円で販売中。(定価は6,000円程度)
互換機にありがちなドラクエの音痴問題も解決しているモデルなのでこれはオススメ。https://t.co/WfcKhWbhKJ#ファミコン— たるる (@taruru966) December 25, 2020
購入したのが昨年の12月なので、もうすぐ1年が経過しますね・・・。
とりあえず、使い始めて1年ほど経ちましたが、特に問題なく動作しております。
この金額でこれだけ遊べていると考えれば、十分だと思います!
まとめ
非常に安定してゲームは動作しました。
ちなみに、ゲームを起動する前には、必ずコンタクトスプレーでカセットの端子を掃除してからプレイしました。
スプレーといってもカセットの端子に直接スプレーを吹きかけるのではなく、蓋の裏にスプレーを吹き付けて、スプレーの液体を綿棒に染み込ませて掃除するという感じに掃除してから利用しています。
これは、実機のファミコンは接続端子が非常にしっかりしていましたが、互換機は端子が弱く、古くて汚れたカセットを無理に挿入すると、カセットを抜く際に互換機の端子が故障する場合がありますので、その対策にもなります。
レトロゲーム復活剤といった商品もありますが、コンタクトスプレーの方が量も多いのでオススメです。
・・・とは言っても、既に余裕で1000本以上のファミコン・スーファミのカセット掃除に利用していますが、まだ1本も使い切れた事がありません。
本当にこれだけの量が必要かと聞かれると、そういった意味では正直微妙かもしれません。
今回の「8BIT POCKET」は、長時間プレイするといったよりも、ファミコンを少しの時間プレイする場合に、わざわざファミコンを出して遊ぶのではなく、気軽にプレイする場合なんかに便利なアイテムです。
腰を据えてプレイするなら、レトロフリークとか使ったほうがいいですね。
途中セーブ機能が便利ですし、ソフトの入れ替えも必要なかったり、とプレイが楽です。
他にもセーブデータのバックアップなんかにも使えて、そういった意味でもメリットが大きいです。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。