今回は、サンコーレアモノショップで販売されているRGB21-HDMI変換アダプタ(RGBHDADP)に、PS2、スーファミ、サターンと接続して試してみたので、そちらをレビューを記載していきたいと思います。
なぜ、この「RGB21-HDMI変換アダプタ(RGBHDADP)」にしたか
本当はこういった簡易な変換アダプタではなく、フレームマイスター(XRGB-mini)などを購入して、そちらで変換するのがベストだと思いますが、フレームマイスターは2019年6月で生産終了しましたし、そもそもフレームマイスターは価格が4万円ほどと高額なので、究極の画質とはいかなくても、RGB21の良質な画質を、安価に購入できる変換アダプタで楽しもう、というのがテーマとなります。
そこで、今回は安価にRGB21をHDMIに変換できる、サンコーレアモノショップのRGB21-HDMI変換アダプタ(RGBHDADP)を試してみたので、そちらについて書いていきたいと思います。
RGB21-HDMI変換アダプタ(RGBHDADP)
こちらの商品は、RGB21ピンをHDMI端子に変換する機械です。
詳細は公式ホームページをご確認ください。(リンクが切れていたので削除しました)
利用するには、付属ACアダプターを使っての電源が必要となりますのでご注意ください。
また、ゲーム機用のRGB21ケーブルが無い場合は後途に記載しておりますが、別途ケーブルを用意する必要があるのでご注意ください。
(接続には、各ゲーム機のRGB21ケーブルが別途それぞれ必要です!)
RGB21-HDMI変換アダプタ RGBHDADPの使い方
- 出力解像度の変更
出力解像度は、「出力解像度切り換えスイッチ」を押すごとに切り換わります。
1.1080p
2.720p
3.800x600@60Hz
4.1024x768@60Hz
5.1280x1024@60Hz - 出力形式の変更
「出力解像度切り換えスイッチ」を約3秒間長押しするごとに出力形式が切り換わります。
1.RGB(推奨)
2.AV
※RGB で出力されない場合AVに切り換えてください。 - 入力形式の変更
「入力形式切り換えスイッチ」を押すごとに切り換わります。
1.NTSC(60Hz)
2.PAL(50Hz) - 表示形式の変更
「入力形式切り換えスイッチ」を約3秒間長押しするごとに表示形式が切り換わります。
1.4:3
2.16:9
3.フルスクリーン
4.4:3 エクスパンド
5.16:9 エクスパンド
画質について
RGB21ピンでの接続なので、赤・白・黄のコンポジットケーブルよりも綺麗に映像が表示されます。
ケーブルについて
上記RGB21-HDMI変換アダプタと、各種ゲーム機を接続するRGB21ピンケーブルについてです。
サンコーレアモノショップで同じように販売されていたケーブルが非常に安価だったので、当方はこちらを利用しておりますので、そちらをメインに紹介していきたいと思います。
PS用RGB21ピンケーブル RGBTOSON
これがサンコーレアモノショップで販売しているPS2用のRGB21ピンケーブルです。
ソニー純正のRGB21ピンケーブルであるSCPH-1050の互換品になります。
接続時の設定
PS2でRGB21ピンケーブルを接続してプレイするには、ケーブルだけでなくPS2の設定変更が必要です。
PS2の画面設定で「RGB」と「Y/Cb/Pb/Cr/Pr」の切り替えがありますが「RGB」を選択する必要があります。
(D端子の接続などに戻す場合は「Y/Cb/Pb/Cr/Pr」に再度変更しましょう)
「Y/Cb/Pb/Cr/Pr」設定のままで「RGB」への設定変更する際も、なんとなく画面が見えるので大丈夫かとは思います。
スーパーファミコン用RGB21ピンケーブル RGBTOSFC
スーパーファミコン用のRGB21ピンケーブルです。
任天堂純正品のRGB21ピンケーブルであるSHVC-010の互換品ですね。
任天堂純正のRGB21ピンケーブル(SHVC-010)はコチラ。
セガサターン用RGB21ピンケーブル RGBTOSEG
セガサターン用のRGB21ピンケーブルです。
セガ純正のRGBケーブルであるHSS-0109の互換品となります。
セガ純正品のHSS-0109については、品質が問題(GND接続がされていない為に音声にノイズが発生します)となるので、オススメしません。
購入する場合は自分ではんだ付けして修正するくらいの心意気が必要です。
まとめ
今回はサンコーレアモノショップから販売されております安価な変換アダプタを使うことで、ざっと4,000円程度(各種ケーブルもそれぞれ1,000円以下)で今回のプレステ2、スーファミ、サターンといったゲーム機をHDMIで接続できる環境を構築できました。
画質についても、赤・白・黄のコンポジットケーブルと比較すると綺麗になりました。
ただし注意点として。
RGB21-HDMI変換アダプタを利用してゲームをプレイする際の遅延ですが「多少ある」と考えたほうがいいかと思います。
当方はそこまで遅延に細かいほうではありませんが、自分レベルでも感じたということは数フレーム程度は遅れているものと思われます。
(環境としてはゲームモード機能を搭載したテレビで試しました、たぶんアクションや格闘、シューティングといったジャンルには向かないかと思います)
遅延にこだわる場合は、やはりフレームマイスターといった機械を購入するのがベターかと思います。
(金額は桁が1つ増えますので、ご利用は計画的に)
もしくは今回のテーマからは離れますが、画質を諦めて赤・白・黄のコンポジットケーブルで繋ぐのもいいかと思います。
ただ。赤・白・黄のコンポジットはアナログ出力ですが、液晶テレビはデジタルとなる為、テレビ側でアナログ→デジタル変換が必要となり、この変換時間によって遅延が発生します。
この遅延に関しては、テレビの能力に左右されますので、色々と試してみないと何とも言えませんが、テレビのモデルによるアナログ入力の遅延調査に関しては、あまりネットでも情報が少ないと感じます・・・。
(ほとんどHDMI入力といったデジタル入力の遅延調査がメインですね・・・)
PS2だけに限るのであれば、PS2端子をそのままHDMI端子に変換するのが、あまり遅延も感じないしコストパフォーマンス的にもオススメです。
ちなみに当方が2年ほど愛用しているのはコチラ。INVAVO製のものです。
電源もPS2のUSBから給電できますし、PS2だけでいいのなら正直コチラをオススメします。
当方はスーファミ・サターンを接続したくてRGB21-HDMI変換アダプタを購入し、ついでにPSも接続できるようにRGB21ピンケーブルを購入しましたが、検証に利用しただけで、普段利用しているPS環境については、こちらの変換コネクタを利用しております。
ただし、こちらの商品の注意点は、画面表示できるのはPS2のソフトだけです、PS1のソフトは利用できません。
対策としては、裏ワザのような感じですが、HDMI接続コネクターの間にPSのAVアダプターを挿すことでPS1の画像も表示できますので、ご参考までに。
もしくは2019年3月にHyperkin社より発売されたPS2とPS1に両対応した「PS2 & PS1 専用 HDMIコンバータ」なる変換アダプタもあります。こちらの商品であればPS2でPS1のソフトが問題なく表示できるようです。
こちらの商品を販売しているHyperkin社は、当方でも記事にしたSupaBoy SFCを販売している会社ですし、他のノーブランド製と比較すると安心できますね。
ちなみにSupaBoy SFCの記事はこちらです。
SupaBoy S FC(携帯型SFC互換機)レビュー
SupaBoy S FC(携帯型SFC互換機)動作確認ソフト一覧
最後に注意点を。
今回はサンコーレアモノショップ製のRGB21ピンケーブルを利用したので問題ありませんでしたが、別メーカーのRGB21ピンケーブルを接続すると音声が反対になるという現象があるそうです。
(RGB21-HDMI変換アダプタの仕様がおかしいみたいです)
どうやらサンコーレアモノショップ製のRGB21ピンケーブルは配線が逆になっているようで、RGB21-HDMI変換アダプタとRGB21ピンケーブルと、両方とも逆となっており、結果的に逆の逆で正しく出力されるようになっているという凄い状況みたいです。
RGB21-HDMI変換アダプタのコネクタを開いて1番ピン(音L)と5番ピン(音R)の配線を相互に付け替えれば修正できるみたいですが、分解するテクニックが必要となるので、オススメはしません。
利用するならサンコーレアモノショップ製で揃えるのが無難かと思います。
また、サンコーレアモノショップのRGB21ピンケーブルが安いからとケーブルだけ購入しても、音声が逆転していて後悔する可能性がありますので、そちらもご注意ください。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。
補足
RGBケーブルの比較として、サンコーレアモノショップ、穴場開発事業団、3Aカンパニーとそれぞれの比較動画があったので合わせて紹介しておきます。