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初代ときめきメモリアルを比較してみた(PCE/PS/PSP/SS/SFC/Win95)

初代ときめきメモリアル30周年記念!
(初代ときメモは、来年2024年5月27日に30周年を迎えます。)

当時、熱い想いを抱いていた「ときメモラー」の一員だった身として、今回は色々なハードで発売されたときめきメモリアル(初代ときメモ)を比較してみました。

キャプチャ環境

まず、キャプチャ環境について説明しておきます。

全てのゲーム機の実機から、フレームマイスター経由にて、同じHDMIキャプチャを利用して撮影しました。
フレームマイスターの設定はリセット直後、全て初期値としております。

全てフレームマイスター経由の接続、キャプチャも同一のHDMIキャプチャ環境で統一したので、ゲームハードの違いだけが、明確に比較できるようにしたつもりです。

比較結果

PCエンジン版

PCエンジンスーパーCDソフトときめきメモリアル

まず、最も最初に発売されたときめきメモリアルの原点。PCエンジン版のときめきメモリアル。
こちらを確認していきたいと思います。

PCエンジン実機


利用したゲーム機はPCエンジンDUO-R。
こちらは当時、新品で購入したゲーム機で、修理やメンテナンスも経験がないハードとなります。
テレビに接続するケーブルや電源アダプタも、全て本体付属の純正品を利用した環境となります。

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NECホームエレクトロニクス
実際の画面

PCエンジン DUO-Rはコンポジット端子でしか接続できませんので、コンポジットで接続して撮影しました。
ちょっとギザギザが目立ちますが、PCエンジンとしては最高峰のクオリティですね。

ちなみにキャプチャで利用したときメモは第4版(HRKM71014-3FAAT)です。
PCエンジン版のときメモは第1~7版まであるようで、特に版の違いによるグラフィックの差異は無いと思うのですけど、検証環境の1つとして記載しておきます。

PCエンジンmini

2020年に発売された、PCエンジンminiにも、PCエンジン版のときめきメモリアルは収録されておりますので、こちらも比較対象として確認しました。
(ちなみにときめきメモリアルが収録されているのは、PCエンジンminiの日本版のみです。海外版には収録されていませんのでご注意ください)

PCエンジンminiは再販とかしていないと思うので、バージョン違いは無いと思いますが、発売日に購入した初期版での確認です。

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コナミデジタルエンタテインメント
実際の画面

PCエンジンminiの接続はHDMIでの接続となります。
PCエンジン実機と比較すると発色の良さと、細かい文字が明瞭になったのを感じます。

あと、何よりも速度が速いです。
(というかPCエンジンのCDが非常に遅いのが原因ですが・・・)

比較

実機とPCエンジンminiの差がわかりやすいように、横並びで表示してみます。
発色の違いと、文字の明瞭さの違いがわかりますかね。

それと、PCエンジンminiは上下が少しカットされているのが特徴でしょうか。

PlayStation版

PSソフトときめきメモリアル~forever with you~[通常版]

次にPCエンジンで発売された翌年の1995年にPlayStationで発売された「ときめきメモリアル for ever with you」となります。
以降のシリーズは、基本的にこのマイナーバージョンアップ版の「for ever with you」で統一されています。

こちらのPlayStation版は、色々なハードで動作できるので、色々な環境で試してみました。

PlayStation2

まずは実機での確認です。
「ときめきメモリアル for ever with you」はPS1のソフトですが、手元にあったPS2動作させてキャプチャしたものです。
(PS2があるとPS1はあまり使わないので箱にしまっております・・・)

また、利用したPS2のバージョンはSCPH-50000です。

キャプチャしたソフトは、当時発売日に購入した限定版のディスクを利用しました。
(再販版とかベスト版で、修正があったとしても、比較に影響する程度ではないと思いますが念のために記載)

テレビ出力する端子としては、D端子とRGB端子の2つで比較しました。

D端子
実際の画面

最初にPS2で公式に接続できる端子としては、かなり綺麗に映せるD端子で確認です。
PCエンジン版と比較して、グラデーション等、かなり綺麗になった気がします。

利用したのはソニー純正のD端子ケーブルですが、コロンバスサークルから発売されているD端子ケーブルも所持しており、実際にキャプチャして比較しても差異は感じられないので、これから購入する際はコロンバスサークルをオススメします。

RGB端子
実際の画面

次にRGB端子で接続しての確認です。
RGB端子は純正のケーブルは所持しておらず、サンコーレアモノショップで購入したものです。
このケーブルの難点として、ちょっと暗い感じに映るところですが、D端子同様に非常に綺麗に映っています。

比較

D端子とRGB端子での比較です。
先に記載したように、当方のRGB端子は暗い感じになってますが、どちらも綺麗です。

PlayStation3

PS1ソフト(ディスク)

PS3でもPS1のソフトを使えますので、まずはそちらで確認です。
PS3の接続はHDMI端子、要はデジタル接続ですね。
アナログとデジタルの違いを判別できるかと思い、PS3をHDMI接続したものでキャプチャしました。

ゲームアーカイブス版

次に、PS3でゲームアーカイブス版、要はダウンロード版で確認しました。
接続方法は同じくHDMI接続です。

比較(アナログとデジタル)

まずはPS2のD端子接続(アナログ)と、PS3のHDMI接続(デジタル)の違いから。

正直、D端子でも十分に綺麗なので、明確な違いはわかりませんでした。
それよりも、アーカイブス版はPS3のアップコンバートしているからか、全体的になめらかになっているのが印象的ですね。
レトロゲーとしては、アプコン前のギザギザの方が良いという人もいるでしょうし、これは好みの問題だと思います。

比較(ディスク版とダウンロード版)

次に、PS3でPS1のディスクを動かしたものと、ゲームアーカイブス版との比較です。

同じ本体で出力したものですが、アスペクト比が違うんですね・・・。
ゲームアーカイブス版は縦に長いのがわかります。

PSVita(ゲームアーカイブス)

PS3で利用したゲームアーカイブス版を、PSVitaTVでHDMI接続して撮影しました。
発色などは相変わらず綺麗です。
PS3と違うポイントとしては、上下が少しカットされているのが特徴ですね。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント
上下カット参考(PS3とVitaTVの比較)

上下カットがわかりやすいように、PS3とVitaTVのゲームアーカイブスを並べて表示してみました。
PSVitaの画面に合わせて、少し上下をカットしたのだと思います。

PCエンジンminiもそうでしたが、上下カットしているんですね。
これは予想ですが、初代ときメモが発売されていた時期はアナログテレビ、要はブラウン管テレビだったので、実際にゲーム機から出力していてもブラウン管のテレビ画面には表示されない領域がありました。
そのテレビに表示されない部分をカットして、実際の当時のテレビ画面に近づけている背景もあるように思います。

ゲームアーカイブス版 補足

ちなみにゲームアーカイブス版は、設定としていじれるのはディスクロードの設定だけです。
ゲームアーカイブスはゲームによって設定が異なったりするので、こちらは参考情報として。

ときメモ アーカイブス PSVitaTV HDMI
PSVitaTV ゲームアーカイブス版 設定

PSP版

PSPソフトときめきメモリアル

ときメモはPSPにも移植されておりますので、そちらも比較してみました。

PSP

PSP版は、初代のPSP-1000ではできませんが、PSP-2000とPS-3000からはD端子出力でテレビ出力が可能になりました。
今回はその機能を使ってD端子で接続したものを撮影しています。

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コロンバスサークル

PSP版の難点は、PSPのディスクであるUMDがうるさいのと、UMDのロード時間ですね。

PSP版は、後にゲームアーカイブス版がリリースされ、PSPでもゲームアーカイブス版が利用できる為、かなり利用用途は限られる気がします。
PSP版も単にPS版のベタ移植ですし、それなら価格的にも安価で、過去のPS1のセーブデータを活用できる・PSPだけでなくPSVitaやPS3でもプレイできるゲームアーカイブス版で十分かと思います。

フレーム選択について

あえてPSP版の特徴・メリットを記載するとしたら、PSP版はフレームが以下の4つから選択できます。

今回は、PSPの特徴を活かしたTYPE Cで撮影しました。
キャラクターや背景に日付や文字が重ならないので、これはこれでメリットだと思います。

比較

セガサターン版

SSソフトときめきメモリアル ~forever with you~ [ソフト単品]

続いて、セガサターン、通称SS版です。

最も特徴的なのは、PS版よりも後発なので、女の子からだけでなく、自分からも告白できる機能が搭載されました。

そういう意味では、このSS版こそが完全版とも言えるような気もしますが、根本的な設定である「卒業式の日に伝説の樹の下で女の子から告白して生まれたカップルは永遠に幸せになれる」という設定がおかしくなってしまうような・・・。
あくまでちょっとしたオマケ機能で、そこまで重視する機能ではないと思います。

コンポジット端子

まずは標準であるコンポジットでの確認です。
こちらはセガサターンに付属していたケーブルを使っての確認です。

サターン版は、他ハードと比較すると、やけにメッセージウィンドウの緑色の蛍光色が気になりますね。

S端子

続いて、S端子で接続した際の確認です。
文字がはっきりくっきりと綺麗になりました。

ちなみにS端子ケーブルは、こちらのコロンバスサークル社のケーブルを利用して撮影しました。

RGB端子

続いて、RGB端子での確認です。

こちらもPSと同様にサンコーレアモノショップで購入したケーブルです。
基本的には非常に美しいのですが、やはりPS版と同様に標準だと少し暗い印象です。

比較

スペック的にはRGB端子のほうがいいと思いますが、当方の環境だとS端子がベストでしょうかね。
(当方の持っている安物ではなくて、しっかりとしたRGB端子を所持している方は、RGB端子がいいと思います)

スーパーファミコン版

スーパーファミコンソフトときめきメモリアル 伝説の樹の下で (SLG)

続いて、スーファミ版の「ときめきメモリアル 伝説の樹の下で」も合わせて比較しました。

コンポジット端子

スーファミに合わせてグラフィックが書き換えられているのが印象的ですね。

RGB端子

そして相変わらず暗い感じのサンコーレアモノショップのRGB端子。

スーパーファミコン用RGB21ピンケーブル RGBTOSFC ※日本語マニュアル付き  サンコーレアモノショップ
サンコー

比較

RGB端子は文字が明確なのですが・・・これはS端子も比較してみる必要があるかもしれませんね。

Windows95版

Windows95 CDソフトときめきメモリアル foever with you

Windows11で確認。

こちらはHDMIキャプチャは利用せずに、画面のスクショを撮りました。
Windows版は解像度がずば抜けているだけあって、全然違いますね。

まとめて比較

最後に、綺麗どころをまとめて表示してみます。

PCエンジンmini、プレステ3、SS、Windowsと違いがざっとわかるかと思います。

皆さんはどれがお好みでしょうか?

おすすめ環境

以上、色々なハードで「ときめきメモリアル」を動作させて確認してみました。

そして色々と試してみた結果として、今ならどんな視点だとどのハードで「ときめきメモリアル」をプレイするのをオススメかというのを記載していきます。

画質重視

画質最優先ということならWindows版一択。

一応、Windowa11環境でも動作は確認しましたが、30年近く前のWindows95のソフトです。
フォーカスをウィンドウ外にすると強制終了したりと不安定感な部分も多いです。

安定させて動作・プレイしたいのなら、古いOSでプレイした方がいいかと思います。
(WindowsXP頃の環境なら、もう少し安定していたかと思います)

Windows95 CDソフトときめきメモリアル foever with you

ゲーム性重視

ゲーム性重視なら、PCエンジン版ですね。

forever with you以降のタイトルは、ラスボス(?)である藤崎詩織攻略の難易度がかなり下がっています。
難度の高いラスボス打倒を目指すなら、PCエンジン版です。
PS版であったように、3年目の1月以降は爆弾が爆発しないというヌルゲー仕様を許せない方も是非。

実機でのプレイはハードルが高いので、PCエンジンminiが気軽にプレイできると思います。

それと、PCエンジン実機では、ロード時間がかなり長いです。

参考までに実機のロードを動画に撮影して記載しようかとも思いましたが、なにせ30年前の実機なので、そもそものディスクの読み込み自体が摩耗しているとも思うので、ロード時間が余計にかかって見えそうで、それもフェアじゃないと思い、記載はやめました。

ただ、リリース当時でもディスク読み込みは結構かかっていたという思い出として残っていますので、今の時代にこのロード時間と格闘するのはかなりのストレスだと思います。
その点、PCエンジンミニはロード時間が皆無となってますので、PCエンジン版をプレイするならPCエンジンminiが最有力候補ですね。

難点としては、初代ときメモ最初のソフトとなるので、forever with youに比べると、例えば音声途中のメッセージスキップが出来なかったりと、細かい操作感覚がイマイチな所ですかね。

当時はこんなフルボイスのゲームなんて他になかったので、どんな細かい音声もありがたく聞いてましたけど、今はさっさとゲームを進めたいという感じに変わってしまいましたね・・・(遠い目)

PCエンジンスーパーCDソフトときめきメモリアル

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コナミデジタルエンタテインメント

プレイ重視

とりあえず初代ときメモをプレイしたいという事であれば、PS版です。
ハードとしてはPS2を中古で安く入手できれば、ソフトもPS版なら、かなり安価で入手できるかと思います。

それとロード時間を考慮すると、PS3か、PSVitaでゲームアーカイブス版(ダウンロード版)をプレイしてみるのもいいですね。

ゲームアーカイブス版は、過去にプレイしたPS実機のセーブデータがあるなら、それを移行できるのがいいですね。
(移行する為にPS3とハードウェアが必要になりますが、過去のセーブを復活させて続きからプレイするというのも1つのロマンです)

PSソフトときめきメモリアル~forever with you~[通常版]

トリッキー派

変わり種で、自分から告白できるという機能が追加されたSS版というのもあります。

SSソフトときめきメモリアル ~forever with you~ [ソフト単品]

もしくは声が出ないし、画質・音質的にも褒められませんが、それ以外のハードでやり込んでしまった方は、ちょっと特殊なスーファミ版というのも面白いかと。

スーパーファミコンソフトときめきメモリアル 伝説の樹の下で (SLG)

雑記

初代ときメモは、色々なハードで出ていますので、その比較をしてみました。

うーん。。。それにしてもサンコーレアモノショップのRGBケーブルは暗いですね。
フレームマイスターやテレビを調整して、多少の対応は可能ですが、正しい色調で出力できていないのは、少し気になるポイントです。
ここ最近、レトロゲームに接続するケーブルは、中華製の数百円で購入できる安いケーブルがAmazonで取り扱われておりますけど、これと同じような品質の可能性もがありますので、購入はご注意ください。
(たぶんサンコーレアモノショップのRGBケーブルも、中華製の安いRGBケーブルのOEM製品かと思います)

本題に戻して。

ときめきメモリアルのプレイにオススメする機種とポイントは上記に記載しましたけど、昔にプレイしたことがあるのなら、その思い入れのあるハードでプレイするのが一番だと思っています。

レトロゲームは思い出補正が、かなり重要ですからね。

私自身も、PCエンジン版の発売直後、当時のオタク友達の中で話題になりプレイし、藤崎詩織攻略に熱を上げていた時代がありました。

94年頃はまだネットも攻略本も無い時代だったので、数少ないPCエンジンユーザーで、ときメモをプレイしている友人と日々情報交換をしながら、詩織攻略に試行錯誤していた思い出があります。

そういった背景もあり、やはり思い入れがあるのはPCエンジン版です。

PS版も発売日にしっかりと限定版を購入するというオタクでしたが、初回プレイで詩織攻略を成し遂げてしまった為、全員攻略まではしなかったのが現状です。

ただ、当時のセーブデータは実際のメモリーカードと、メモリーカードをバックアップがてらコピーしたPS3に残っていますので、これを機にゲームアーカイブス版で続きをプレイするのもいいような気がしてます。
セーブデータの耐久性は、PS版の強みですね・・・。

ちなみに詩織攻略に熱をあげた結果、お陰様でロングヘアーにヘアバンドという性癖を植え付けられましたw
これは30年近くが経過した今も、私の中で生き続けていますwww

PCエンジンが1994年、PS版が1995年、そして1996年に、PC-98で詩織もどきロングヘアーにヘアバンドという可愛い制服ヒロインがパッケージに表示されたゲームが発売されました。
はい、下級生というゲームです。
(このロングヘアーにヘアバンドの瑞穂ちゃんは下級生じゃなくて、普通に同級生のクラスメイトなのでご安心ください)

そしてこの作品が、私がエロゲーに走っていく原点となった作品でもあります。
下級生は最近のPC環境でもプレイでき、そちらについても記事にもしていますのでよかったらご覧くださいませ。

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この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。

関連記事

ときメモについては、他にも記事を公開してますので、よろしければそちらもご覧ください。

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