ゲーム音響

TD508MK3とTD508MK4の違いをまとめてみた

2024年1月16日、株式会社デンソーテン(旧富士通テン株式会社)のECLIPSE(イクリプス)より、新商品のTD508MK4が発表、そして2月1日に発売されました。

こちらのTD508MK4は、当方もずっと愛用しているTD508MK3の12年ぶりの後継機。
ちなみにTD508MK3の設置環境については以前に記事にしておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

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こちらの初期モデルからのコンセプトは「正確な音」です。
音楽を聴くだけのスピーカーという事であれば、オーディオ的なリスニングに特化したスピーカーを選択するのがいいような気もしますが、
例えばテレビ・映画・ゲーム・音楽と、色々な音を聴くリビング等で最適なスピーカーだと思います。(デザイン的にも)

今回は、旧機種であるTD508MK3と、新機種であるTD508MK4の違いについて、自分も比較検討する際にまとめたものを公開しておきます。

508スピーカーの歴史

まず、こちらのTD508MK4のスピーカーについて、どのように変化してきたのか歴史を振り返っておきたいと思います。

第1世代 508

まず、2001年に発売された初期モデルの508が発売されました。
当時の価格は36,750円。

「正確な音」を表現するコンセプトの名に恥じない、非常に優れたスピーカーとして登場しました。

第2世代 TD508II

そして初期モデルの508が発売されて4年後、2005年に後継機のTD508IIが発売されました。

初期モデルの508では角度調整もなく、天井取付も難しい、そしてカラーバリエーションも増え、色々と改善されたモデルとして登場。
こちらの価格は44,100円でした。

このモデルから音だけでなく、デザイン・設置性にも非常に優れたスピーカーとなり、これが現在のモデルの基礎となったかと思います。

第3世代 TD508MK3

更に7年後、2012年にTD508MK3が発売されました。
現在、当方も愛用しているモデルです。
こちらの価格は66,000円でした。

このモデルから天井取付時の角度調整範囲が拡大され、天井取付環境が改善されました。
当方も天井設置してずっと愛用おりますが、十分に満足のいくモデルです。

第4世代 TD508MK4

そして2024年。TD508MK4が74,800円で発売されました。

角度調整範囲がさらに拡大、ダイヤル式で気軽に角度調整ができるようになりました。
90度の調整が可能になったので、最近のドルビーアトモス環境でも使いやすくなったと思います。
ダイヤル式の角度調整も、ダイヤル式だと気軽に変更できるので、人によっては嬉しい機能だと思います。
(まあ、当方のように天井設置の際は、一度セッティングすると、角度調整は面倒でしないかと思いますので、天井設置しない場合に有効な機能のように感じます)

比較表

まずはカタログスペックからの比較です。
新モデルで変更になった部分に、ラインを引いています。

商品名TD508MK3TD508MK4
8cm口径フルレンジスピーカーシステム8cm口径フルレンジスピーカーシステム
カラーブラック/ホワイトブラック/ホワイト
発売日2012年2月2024年2月1日
価格66,000円74,800円
スピーカーユニット8cmコーン型フルレンジ、グラスファイバー8cmコーン型フルレンジ、グラスファイバー
再生周波数帯域52Hz~27kHz(-10dB)50Hz~27kHz(-10dB)
能率82dB/W・m82dB/W・m
許容入力(定格/最大)15W/30W17.5W/35W
インピーダンス
角度調整通常時:-10°~30°
天井面取付時:10°~-75° 
壁面取付時:20°~75°
通常時:-20°~35°
天井面取付時:0°~90°
壁面取付時:0°~90°
外形寸法(mm)W180×H289×D268
W185 × H289 × D264
質量(1本)約3.5kg約5kg

変更点の要点

価格

まず気になるのは、何といっても価格でしょうか。

時代的に仕方が無いものとは言え、ついに初期モデルから考えるとほぼ倍の金額になりました。
今回紹介しているのは、あくまでスピーカー1本の価格です。基本的にスピーカーは複数本購入になると思います。
サラウンド環境などで多数購入する際の価格上昇幅は、地味に大きいかと思います。

時代として値上げは仕方のないものだとは思いますが・・・。

重量

そして、次に気になるのは重量。
2.3kg(初期508)→2.8kg(TD508II)→3.5kg(TD508MK3)→5kg(TD508MK4)
と、今回の新モデルでかなり重量が増えております。

新機種に乗りかえる際、特に天井設置の場合は天井補強のスペックも要確認だと思います。

音質

音としては、モデルチェンジを重ねるたびに音質は向上しております。

まあ正直、初期モデルから音質は非常に優れていると感じているので、こちらは今更何をいうものもないのですが、現行モデルと比較して更に色々な改善がされているようです。

あと、地味に嬉しいのは再生周波数帯域が52Hz~でなく50Hz~と広がったころでしょうか。
低音が更にパワーアップしたという事ですからね。

まとめ

まず、この時代に新モデルを登場させてくれた事が非常に嬉しいですね。

スピーカーは非常に息の長いシステムなので、これであと10年は戦えるのではないでしょうか。

もし、今からスピーカーを購入するのだったら新型のTD508MK4ですね。
これから旧モデルを購入するのなら、絶対にパワーアップもされた新型を購入するほうがいいかと思います。
今後、10年くらいは最新モデルが利用できると考えるなら尚更ですね。

ただ、当方としてはTD508MK3から買い替えるについては、まだ決めかねています。
(もしもTD508MK3が故障したら、こちらのTD508MK4に即買い替えるのは間違いないですが)

スピーカーを替えるなら、せっかくだしスピーカーと同時購入していたAVアンプも替えたいとか考え始めると、かなりの出費になりますしね・・・。

しっかりと決断する為に、TD508MK3とTD508MK4で比較視聴できるお店とかあったらいいんですけどね。
これで劇的な感動があったら、即買い替えるように思います。

この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。

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