もうすぐEVE burst errorが発売されて30年になります。
EVE burst errorは名作と名高い作品である為、この30年で色々なハードに移植され、プレイできる環境も様々な環境がありますが、どういった進化を遂げたのか、これからプレイするのならどれでプレイするのがいいのか、まとめてみました。
EVE burst errorとは
「EVE burst error」は、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」や探偵紳士シリーズである「ミステリート」でも有名な菅野ひろゆき氏がシナリオ・ゲームデザインを手がけた作品です。
ただのエロゲ作品とは違います。
質の高いシナリオと、そして２人の主人公を切り替えて進めるという、当時は画期的な要素をゲームに落とし込んだ作品で、今もファンに愛される作品となっています。
各ハードの違い（時系列順）
それでは時系列順で「EVE burst error」を追ってみたいと思います。
EVE burst error（PC-98）
初代EVE burst errorは、1995年11月22日にPC-98で発売されました。
とても16色とは思えないグラフィック。
そして今聴いても色あせない良質な音楽。
スリリングなシナリオ。
どれも素晴らしいですね。ここからEVEは始まりました。
ちなみに以下の画像はEVE（Windows）に付属されているPC-98版の画面から撮影しました。
EVE burst error （セガサターン）
そして2年後、1997年1月24日にセガサターン版として移植されました。
音声が付いたことで臨場感がグッとアップしました。
ハードウェアの解像度が低い為、色数は増えてもグラフィックの細部の質はイマイチな部分はありますが、それが当時の家庭用ゲーム機の限界でしたし、ゲーム自体の面白さに違いはありません。
ちなみにX指定ではなくR指定の為、アダルト要素は下がりました。
EVE burst error （Windows）
セガサターン版と同じ年、1997年5月30日にセガサターン版が逆移植。
グラフィックの質も向上、とても綺麗な画面になりました。
ちなみにダウンロード版が今でも販売されております。
Windows11でも普通に動作しておりますので参考までに。
ダウンロード版はX指定となっておりますが、内容はR指定の内容です。
EVE burst error PLUS（PS2）
そして6年後、この間に色々な続編がリリースされましたが、原点回帰として2003年7月24日にEVE burst error PLUSがPS2で発売。
キャラクターデザインといったグラフィックが大きく変更されています。
EVE（Windows）
そして同じ年、2003年11月28日にWindowsでEVE burst error PLUSに相当するEVEが発売されました。
要はEVE burst error PLUSのアダルト要素入りですね。
オマケ要素として、PC-98版の「EVE burst error」と「悦楽の学園」がプレイできるのも特徴です。
下記のランチャー画面の下から起動できるのがわかるかと思います。
こちらがあると、PC-98版が今のWindows11でもプレイできますので、これだけでも非常に価値があると個人的には思っています。
Windows98/Me/2000/XP DVDソフトEVE [DVD-ROM版]
burst error -EVE The 1st.-（PSP）
そして7年後、2010年3月25日にPSPで「burst error -EVE The 1st.-」が発売されました。
ここから新しいシリーズにしようとしたのか、グラフィックを含めて色々な変更が行われましたが・・・どうしてこうなった。
PSPソフトEVE The 1st. burst error
EVE burst error R（PS4、PSVita、Switch、Windows）
そして6年後。2016年4月28日に「EVE burst error R」が発売されました。
こちらは昔のセガサターン版・Windows版を今の技術で作り直した、とい形になった非常に素晴らしいリメイクでした。
EVE burst error A（Windows）
そして同年の2016年11月25日に、アダルト要素を追加した「EVE burst error A」が発売。
これで最新環境で快適な「EVE burst error」をプレイできる環境が揃いました。
Rとの違いは、エロ要素と声優の違いといった所です。
オススメハード
これからプレイするなら、やはり最新の「EVE burst error R」か「EVE burst error A」ですね。
ユーザーインターフェースが最新になっている為、やはりプレイしやすいです。
例えばWindows版の「EVE burst error」も、それはそれで味があるのですが、テキストログを遡れなかったり、音声が出ている際のメッセージ送りにクリックが必要だったり、セーブするポイントが決まっていたりしますが、最新のインターフェースとなっている「EVE burst error R」と「EVE burst error A」は、細かい部分でプレイがしやすくなってます。
その為、家庭用ハードでプレイする「EVE burst error R」で、PCでプレイするならせっかくなのでアダルト要素のある「EVE burst error A」がオススメでしょうか。
また、「EVE burst error A」はアダルト要素がある為、女性声優陣が変更になっております。
個人的には「EVE burst error R」の声優の方が、続編などを家庭用ハードでプレイした事もあり聴きなれているので好みです。
結果、当方は両方を購入しております。
それと、セガサターン版に思い入れのある方に向けて、BGMのモードが「オリジナル」と「ノスタルジック」と変更できます。
オリジナルは元のBGM で、ノスタルジックはセガサターン版のBGMとなっております。
個人的にはPC-98のFM音源もあると最高だったのですけどね・・・。
あとはPC-98版に思い入れのある人は、EVEに付属されているPC-98版の「EVE burst error」もオススメ。
Windows11でも普通にプレイできます。
こちらで時々、FM音源のBGMを拝聴しております。（ちょっと使いづらいですが、サウンドモードもあります）
FM音源で奏でる音楽は、あの不気味さの表現が、こういったミステリー作品と非常にマッチしていて、最高です。
関連タイトル
せっかくなのでEVEシリーズの関連作品も合わせて紹介しておきます。
悦楽の学園
EVEの前日談と言える作品で、菅野ひろゆき氏の作品です。
EVE burst errorにも出てくる、松乃広美や氷室恭子が出演。
ちなみにPC-98版は先に述べたEVEのWindows版に収録されています。
EVE The Lost One
ここからは菅野ひろゆき氏の作品ではありませんが、EVE burst errorの3年後を舞台とした続編。
直木賞受賞作家の桜庭一樹氏（名義は山田桜丸氏）による脚本で、小次郎とまりなを主役にしていない所がポイントです。
ADAM THE DOUBLE FACTOR（EVE The Fatal Attraction）
EVE burst errorの4年後が舞台。
主人公はお馴染み、小次郎とまりなです。
「EVEシリーズ」ですが、タイトルから「EVE」という名が外され、「ADAMシリーズ」の第1作として「ADAM THE DOUBLE FACTOR」というタイトルで発売。事件は未解決のまま続編に続くという形でしたが、結局は続編は発売されず。
その後、家庭用に移植するにあたって、シナリオが加筆修正され、「EVEシリーズ」として「EVE The Fatal Attraction」となって発売されました。これで話はなんとか完結する形にはなりましたが、物語終盤はダイジェスト的な展開となっており、また全ての謎は解き明かされないという状態となります。
ADAM THE DOUBLE FACTOR（DLsite）
EVE ZERO
EVE burst errorの2年前が舞台。
主人公は小次郎とまりなですが、二人の出会いはEVE burst errorなので、この作品で出会うことはありません。
EVE ZERO ark of the matter（DLsite）
EVE new generation
EVE burst errorの数年後が舞台。
主人公は小次郎とまりなの２人。
世界観や主人公は共通していますが、過去作とはストーリー上の繋がりは無い作品となってます。
単品でも楽しめる作品ではありますが、それはEVE、続編の意味はあるのだろうかという作品ですね。
エロ要素を追加した「EVE new generation X」もあります。
Windows98SE/Me/2000/XP DVDソフトEVE ～new generation X～ [初回版]（駿河屋）
そして「EVE雀」なんていう脱衣麻雀ゲームもあります。
ゲーム内容もCGも期待しない方がいいです。
EVE rebirth terror
長年の沈黙を破り、EVE burst errorの1年後が舞台として復活。
今までの続編とは関係ない作品として制作。
EVE burst errorの直接続編となっておりますが、EVE burst errorのリスペクトが感じられる素晴らしい作品だと思います。
シナリオは、シナリオライターのさかき傘氏。
EVE ghost enemies
今回もまたEVE rebirth terrorのシナリオのさかき傘氏。
2023年現在、EVEの最新作となっております。
関連記事
菅野ひろゆき氏の他の作品についても記事にしておりますので、よければそちらもご覧ください。
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雑記
やっぱり「EVE burst error」は最高ですね。
今でも時々プレイしたくなります。
そんな時、気軽にプレイできる環境を整えておくと、ちょっと幸せになれます。
そしてまた、最近になって「EVE burst error」をしっかりとリスペクトした「EVE rebirth terror」や「EVE ghost enemies」といった、過去シリーズ以上にファンも納得できる続編がリリースされております。
ただ、続編をプレイするには、この「EVE burst error」の内容は必須となっています。
これからEVEに入門する人だけでなく、続編をプレイする前に復習として「EVE burst error」を遊ぶ際、こちらの記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。