当方はゲームの収納に、スチールラック(メタルラック)をメインに使っています。
※メタルラックはアイリスオーヤマの登録商標のようなので、ここではスチールラックという表記をしたいと思います。
スチールラックの上にゲームハードやゲームソフトに合ったサイズの収納ボックスを設置して利用しています。
それらの収納ボックスについては、スーファミの収納やファミコンの収納、PSなどのCDやDVDの収納については、別の記事にもまとめておりますので、そちらを参照ください。
スチールラックのメリット・デメリット
スチールラックのメリット
まず、スチールラックの魅力としては
- 頑丈
- 棚の高さを自分で調整可能
- 自分で色々とカスタマイズできる
- 引っ越しの際に崩して持って運べる
- 崩せるので2階といった高い場所に運ぶのも簡単
- 通気性(木製だと環境によってカビたりするので)
といったような事があります。
スチールラックのデメリット
スチールラックにもデメリットはあります。
具体的に記載すると
- デザイン性(これは個人の趣味にもよりますが)
- 小さい物を置くのに向かない(棚の網の間から物が落ちてしまう)
→オプションの硬質クリアシートを置いたりして回避 - 棚がフラットでないので本を置くと下部が傷みやすい
→これも硬質クリアシートで回避 - ホコリ対策必須
→スチールラック内部に別途収納用のケースが必要。
ホームセンターや100均で揃えるのがオススメ。
といったような事があります。
赤字で記載したのは、その対処療法ですね。
買うときの注意点
スチールラックのサイズ
まず、サイズが色々ありますので、設置するスペースを上手に利用できるように検討していきましょう。
価格的には横幅90cmのスチールラックが安く販売されていて、非常にコストパフォーマンスが良いです。
棚板の耐荷重
スチールラックのポイントは各棚板の耐荷重が60kg~250kgと幅広くある事ですね。
当然安い商品は耐荷重は軽く、高い商品だと耐荷重は重くなります。
まず、アイリスオーヤマの商品、SE-918E(耐荷重60kg)とMR-9018J(耐荷重250kg)をそれぞれ比較してみます。
SE-918E (耐荷重60kg) |
5段 | 178.5cm | 13.9kg | |
MR-9018J (耐荷重250kg) |
5段 | 178.5cm | 25kg |
同じ見た目、同じサイズのラックですけど、13.9kgと25kgと棚の重さがかなり違いますね。
その分、棚の網目がしっかりしていて丈夫に出来ているのが特徴ですね。
ちなみに参考までに、オススメゲーム収納方法(CD/DVD/Blu-ray編)の記事でも紹介しましたが、当方はCDタイプのゲームは、ファイルケースに保存しています。
こちらは120枚収納可能な一番大きなサイズのファイルケースにCDをくまなく入れると、ざっと2kg程の重さになります。
このファイルケースを16冊入れると、ざっと32kgです。
耐荷重が60kgの棚に、数年置いているのですが、特に壊れていませんし、問題ないとは思うのですが、よく見ると棚の中央部が重さで少し歪んでいるかな・・・、とも思いますので、気になるようなら1ランク上のスペックにしてもいいかもしれません。
※耐荷重が250kgといった棚板を単品で購入する事もできますが、もしスチールラックを2台持ちとかするなら、1つは250kg、もう1つは60kgの耐荷重のラックを購入して、重いものを置く棚板を250kg対応にするといった工夫をするのが単品購入するよりも安くあがるかと思います。
(参考)コミックの収納
まず、通常のコミック本で約150g程度の重さなので、厚さは1.5cmほどになります。
棚1つの横幅が90cmとすると、横に並べて60冊程度です。
それを前と奥に置くとして、120冊。
更に、うまく箱などを設置して1つのスチールラックの段に上下2分割で収納したら更に倍で、240冊。
150g×240冊の合計で36kgになります。
本を置く場合でも、棚板60kgはスペック的には十分に足ります。
5段のスチールラックをフルに活用すれば、内部に4段分の本を収納できるので、240冊×4段で960冊のコミックが収納できます。
ただ、36kg×4段で144kgに相当する重さになるので、スチールラックの足部に板などを置いて重さを分散させたほうがいいかと思います。
また、コミック本をそのまま収納すると、スチールラックの網目部分と本の下部が接触し、本が痛む為、硬質クリアシートを購入したほうが良いです。
それとスチールラックの横や後ろから落ちてしまうのを防止する為に「コの字バー」といったオプションが必要です。
横や後ろが壁なら、その部分はバーなしでもいけるので、コの字でないバーにして、節約も可能ですが、頻繁に本を取り出すのなら、落下する可能性を少しでも減らす為にコの字バーにしておくのが無難です。
それに本を抜くと横に倒れてしまうのでブックスタンドといったものが必要です。
※硬質クリアシートを置いていれば、普通に100均で売っているブックエンドが使えますので、そちらをオススメします。(最近は100均のブックエンドでも非常にオシャレな商品があって驚きました)
上記のように考えていくと、コミック本をガッツリと収納するには、色々とオプションの購入が必要で、奥のコミック本が非常に取り辛かったりと、スチールラックはあまり向かないですね。
本を置くのなら、専用の本棚のほうが向いているかと思われます。
以上の結果として、コミックの収納について当方はアイリスオーヤマの本棚を利用しております。
こちらの商品は、手前がスライド棚になっている為、手前の棚と奥部の棚と、2つをフル活用して多くのコミックを収納でき、奥に入れたコミックも取り出しやすいです。
また、棚を2つ購入することで、上下に棚を組み合わせて設置できるので、奥行は少し短いですが、縦と幅についてはスチールラックとほぼ同じ大きさになります。
ちなみに本棚の耐震対策として、ふんばる君が有名ですが、同じくアイリスオーヤマからも家具転倒防止プレートが販売されており、ふんばる君よりも非常に安く購入できるので、当方ではこちらを利用しています。
上記の本棚にジャストフィットの90cm、120cmといったサイズがありますので、こちらがオススメです。
(参考)重いものは下に
また、物を置くときの基本として、重いものは下に置くのが鉄則です。
総務省消防庁でも以下のように記載されていますね。
倒れにくくする原則は重心を下げること
重い物ほど下に入れる-これは家具を倒れにくくするための大原則です。たとえば、食器棚では陶器やガラスでできた大きくて重いもの、本棚では百科事典や全集などの重い本を下段に入れると、家具全体の重心が下がるので倒れにくくなります。重い物が高い位置から落ちてくる時の危険性も考慮すると、やはり下に入れた方が良いでしょう。
単に棚の中の置き場所を変えるだけですし、安全の為にも、上記のルールには従っておくのが良いかと思います。
耐荷重が250kgといった棚板を下部に取り付けて、重い物を置くようにすると安全性的にも良いかと思います。
重量の分散と地震対策
それと、いくらスチールラックの収納力が高いからと言って、あまり重い物を置き過ぎると床が抜けるといったような悲しい出来事が発生するかもしれないので、そこも注意しましょう。
床に一点に重さが集中しないように、円形アジャスターといったパーツを活用するのもいいかと思います。
(当方はフローリングに傷が付かないようにという意味でも、円方アジャスター、三角アジャスターを利用しています)
アイリスオーヤマの三角アジャスターについては、フローリングに設置していると、三角アジャスターがフローリングにぴったりと吸盤のように吸い付いております。
設置して暫く時間が経過して、フローリングに吸い付いた三角アジャスターを外すには、両手で力いっぱい引っ張る事で外れる、といったくらいの力が必要になりますので、地震対策にも良いかと思います。
(ちなみに賃貸のフローリングに設置しましたが、取り外す際にフローリングに跡が付くといった事もありませんでした)
他、地震対策としては、突っ張り棒で天井と固定してもいいですよね。
突っ張り棒による地震対策については、通常の補強していない天井だと地震の際に突き破る可能性もありますので、しっかりと柱のある部分に設置するか、天井とポールの間に板のようなものを挟むと、より確かかと思います。
当方は三角アジャスターと、念のためレベルで倒れると危険そうな位置にあるスチールラックについてはポールを設置しています。
この突っ張り棒の注意点として、突っ張り棒をスチールラックに取り付けるには、構造的にスチールラックを横に倒すように動かす必要があります。
もし既にスチールラックを設置している場合、スチールラック上の荷物を全てどかして、スチールラックを横に倒す状態にしないと突っ張り棒を取り付ける事はできません。
要するに後から突っ張り棒を追加しようと思っても非常に困難なので、そこの部分は注意しましょう。
ホコリ対策
スチールラックはホコリが溜まります。
当方のホコリ対策としては、スチールラックは各棚が網目状になっているので、ときどき棚の上からホコリを下に落とすようにしています。
スチールラック下に落ちたホコリは、普通の掃除機などで吸うにはちょっと遠くて不便なのですが、スチールラックを組む際、最下部にルンバが走る10センチ程度のスペースを開けておくことで、ルンバに自動で掃除してもらうのが捗ります。
スチールラックとルンバのコンビは非常にオススメです!
下部は少しスペースを空けておいたほうが、ルンバでなくてもクイックルワイパーやコロコロで掃除もしやすいですし、誤って物を落とした時の救出も楽なので、こちらはスチールラックを組むときに注意したほうがいいかと思います。
あとは、タペストリーをスチールラックにかけておいてホコリを防止するのもオススメです。
タペストリーなら、物を取るときも簡単に横にどけたり、場合によっては外したりできるので、ゲームの予約特典などで入手したままになっているタペストリーがあるなら、こんな感じに有効活用してもいいと思います。
それと、タペストリーをかけるのはS字フックを利用します。
フックについては公式商品もありますが、100均でS字フックが1袋で大量に入っている商品がありますので、当方はそちらを利用しています。
(2019年6月5日追記)
2019年2月に、コロンバスサークルよりファミコンとメガドライブ用の収納ポケットが発売されております。
(FC/MDカセット用)カセット収納ポケット
寸法:高さ約111×幅約52(cm)
2019年6月になって、やっとこの商品に気が付いたので、早速購入してみました。
タペストリーと同じようにスチールラックに引っ掛けるのに丁度いい商品です。
フィギュアはダメ!
スチールラックはゲーム収納以外にも、大きさを色々と変更できるので、オタグッズの収納にも非常に役に立ちます。
ただし、あまりスチールラックでの収納に向かないと思う物もあります。
それはフィギュアです。
スチールラック上のフィギュアは埃が付いてしまいますし、スチールラックには向かないと思います。もしフィギュアを箱に入れたままであれば、スチールラックでも十分なのですが、グッドスマイルカンパニーのブログに以下のような事が記載されてますので注意です。
質問なんですが、フィギュアって箱を開けずにいると痛んだりしますか?
未開封のものがあるので不安になってきました…
HN/ 匿名希望白ヤギさん商品によっては、長年箱にしまっておくことで表面がベタベタしてしまうこともございます。
この点について、製造部に聞いてみました!PVCは石油を原材料とするプラスチック(塩ビ樹脂)が特性であり、長期間に高温多湿と密封した状態で放置すると、製品が含有している油性物か可塑剤が製品表面に滲み出たり揮発する現象が発生することがあります。
密封した状態ではなく空気中へ油性物が発揮されるとベタベタの症状が軽減されますので、開封し空気に触れる状態で飾っておくことで、これらの症状の予防に有効となります。…とのことでした!
お気に入りのフィギュアは、飾っておくか定期的に取り出して空気に触れさせてあげてくださいね。
ですが、形有るものの劣化を完全に防ぐことは不可能かと思われますので(上記以外にも紫外線による色落ちなどもございます)、できるだけ長く愛でていただく為の手段と思っていただけますと幸いです。
以上の事より、箱から出したフィギュアは、ホコリが付かないようにコレクションケースにしっかりと保管するのが良いかと思います。
スチールラックに入れるのは、ちょっと不便です。
まとめ
当方では、以上のようにゲームの収納をまとめております。
また、1つのスチールラックはテレビ台として一番下の段にはレトロゲーム機を、その上の段にはブラウン管テレビ・スピーカーを設置して使っております。
レトロゲーム機を置いてある棚は、硬質クリアシートでコード類が下に落ちないようにして、ブラウン管は非常に重いので耐荷重の大きい棚板を設置しています。
また、ブラウン管の上にある棚板を、ブラウン管の上に丁度被さるように設置することで、地震があってもブラウン管がスチールラックから飛び出さないようにしています。
このように、スチールラックの最大の魅力は、100均をフル活用したり、自分自身で工夫することで、コストパフォーマンスとオリジナリティの高い収納を作ることが出来る事だと思います。
今ならファミコンやスーファミといった思い出のつまったレトロゲームは、見ているだけでも癒されますので、それに合った収納にしたいものですよね。
これらが工夫次第で実現しやすいのが、スチールラックを活用した収納だと思います。
この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。
他にもゲーム収納方法については記事をまとめておりますので、よろしかったらこちらもどうぞ。
オススメゲーム収納方法(ファミコン編)
オススメゲーム収納方法(スーファミ編)
オススメゲーム収納方法(CD/DVD/Blu-ray編)