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198Xメモリーズ: ~あの頃の俺たちに捧ぐ~(全2巻)を読んでみた

198Xメモリーズ(1) (てんとう虫コミックススペシャル)198Xメモリーズ: ~あの頃の俺たちに捧ぐ~ (2) (てんとう虫コミックススペシャル)
今回は、いつも書いている記事と趣旨が違いますが、マンガのレビューとなります。

「198Xメモリーズ: ~あの頃の俺たちに捧ぐ~」とは

紹介するのは、コロコロアニキに連載されていた「198Xメモリーズ: ~あの頃の俺たちに捧ぐ~」です。
非常に面白い作品なのに、ネット上に関する情報があまりにも乏しかったので、こちらについて書いていきたいと思います。

「198Xメモリーズ: ~あの頃の俺たちに捧ぐ~」は、有名な作品としては週刊少年サンデーで連載されていた「美鳥の日々」や「あいこら」の作者である井上和郎氏による作品ですね。

全2巻と、非常に短い作品なので打ち切りが疑われるかもしれませんが、単に語りたい話は話し尽くした、といった意味からのようです。

作品を見ると、確かに面白くはあるのですが、序盤のパワーに比べると終盤は失速気味だったようにも感じました。


当方は、90年代前半に埼玉県で中学生をしておりましたが、ネタ的にもかなり共感というか、わかる部分ばかり。
作者は栃木と、少し場所は違いますが、当時の中学生の生態は変わらなかったという事がわかりますね(笑)。

ネットが全く普及していなかった時代の話なので、ネットで検索してもあまり情報がないので、こういった情報は貴重ですね。
ちょっとアンダーグラウンド(主にエロ)な話が盛り沢山。

昔の中学生はこうだったんだ、といった意味で、子供が中学生になったら読ませてみたい漫画ですね。

内容紹介(第1巻)
80年代、あの頃の俺たちに捧ぐ!!

時は1980年代。ケータイもネットもなかったあの時代の中学生の「俺たち」。

だけど、毎日が興奮と刺激の連続だった! あの時代の「俺たち」なら誰もが知っているエロ本自動販売機に、誰もが(?)ハマった脱衣麻雀…などなど、作者の地元・北関東は栃木県、佐野市を舞台に80年代の懐かしHなあの時代がよみがえる、実話系青春日記!!

【編集担当からのおすすめ情報】

80年代のあの日々。栃木県佐野市で過ごした井上先生の「ほぼ実話」青春日記の誕生です。30~40代はもちろん、雑誌ではなぜか中高生読者の人気も上々。今はなきあの時代のアツさと懐かしさに、ひたってください!!

内容紹介(第2巻)
80年代を過ごしたすべてのアニキに捧ぐ!

時は80年代。栃木県佐野市で思春期を過ごした作者の
自伝的青春グラフィティ!!
エロいこと大好きな中学生の主人公たちが、美少女ゲームから
脱衣パチンコ、果ては裏ビデオまで、エロ目指して走りに走る!!
ケータイもパソコンもない時代…世界で一番アツい時代の青春期、
ここに堂々完結!

【編集担当からのおすすめ情報】
ついに待望の第2巻にして最終巻が発売!
80年代のサブカルチャー(主にエロ)を中心に、中学生たちの
アツいほとばしりを作者が熱筆! ケータイもPCもない時代ですが、
なぜかちょっとうらやましい。アツくて全力の少年たちに、心動かされます!

第1巻のポイント

メモリー01 脱衣麻雀

元ネタは1987年にアーケードで稼働した、スーパーリアル麻雀P2のショウ子。
最近だとNintendoSwitchに移植されてますね。(エロシーンに規制はあるようですが)

メモリー02 ガールズパニック

元ネタは1990年にアーケードで稼働したギャルズパニック。

メモリー03 くりぃむメロン

元ネタは1980年代にリリースされたエロアニメ、くりいむレモンシリーズ。

メモリー04 エロ本自動販売機

元ネタはタイトルそのまま。
埼玉県にもありました。(中学生の噂の的でしたね)

メモリー05 TV深夜番組

元ネタは同じくタイトルそのままで、昔の(エロい)深夜番組。
具体的にはトゥナイトやビッグアクションカメラ。TV海賊チャンネルに夜はエキサイティング。
ギルガメッシュないと、ミニスカポリスといった言葉に反応する方ならわかるかと思います。
当方も、修学旅行や林間学校で、夜に皆で見たのもいい思い出ですね。

メモリー06 ギャルゲー

元ネタは、ワンダーモモ、タイムギャル、プリンセスメーカーなど。
当時のパソゲーは非常に高価だったので、プレイしていた方達はかなりの猛者達でした。

第2巻のポイント

メモリー07 エロマンガ専門誌

元ネタはレモンピープル。
エロマンガは未だに続いている雑誌もあり、侮れませんね。

メモリー08 映画のエロシーン

元ネタは、何と書けばいいか。
映画のタイトル的にはプライベイトスクール、エンドレス・ラブというところでしょうか。
確かに当時は映画に濡れ場シーンが出てくる作品に、異常に注目しており、金曜ロードショー等で放送されるものなら、事前に皆で盛り上がっていたという黒歴史を思い出しました。

メモリー09 エロ本隠し場所

元ネタはタイトルそのまま。
どうやって皆はエロ本(お宝)を隠していたんでしょうかね。
当方は、そういった事に緩い友人の家が隠し場所になっておりました。

メモリー10 PCゲーム雑誌

元ネタは当時のエロゲーと、ファミコンの裏ソフト。
自分としては、PCエンジンのハイレグファンタジーとかストリップファイター2をおすすめしたいところですけどね。

メモリー11 脱衣パチンコ

元ネタはそのままですね。
どちらかと言うと栃木県佐野市にあったパチンコ店について書かれているような気がします。

メモリー12 アイドル裏ビデオ

こちらも元ネタはそのまま。
内容としても当時の都市伝説というか、噂話についてですね。

ラストメモリー そして、2018年

最終回。2018年になって成長したキャラクター達の姿が描かれております。

まとめ

非常に楽しい作品でした。
当時、同じ時代を過ごした人間としては、最近はハイスコアガールが有名ですけど、当方は「198Xメモリーズ」の方が楽しく読めました。
当方はゲーセンはそこまで通い詰めていなかったので、エロ要素、共感度の違いでしょうかね?

まあ、1990年代の当時は、まだネットも普及していない時代だったので、今のように簡単にネットで調べるという事が出来なかった為、情報源は雑誌といった本、自分の目、友人達のネットワークといったように、非常に限定的なものでした。

雑誌なんて、その月に購入しないと情報が埋もれてしまいますし(立ち読みして、少ない小遣いから買うかどうか本当に迷った・・・!)、今なら数年前のゲームソフトをプレイして詰まったとしても、ネットで簡単に攻略サイトを見れますが、昔は人から攻略法を教えてもらうか、攻略本を入手するかといった情報しか無かったですからね。

代わりに、友人同士のコミュニケーションや、想像力に繋がったと信じます。

30〜40代の方達には本当にオススメ。
仕事に疲れた体に、中学生時代の思い出を肴は如何でしょうか。

この記事が、購入を検討する際の参考になれば幸いです。

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