はじめに
本ブログはAmazon Web Services(AWS)上でWordpressを利用して運営しております。
もっと詳しく記載すると、東京リージョンでAMIMOTO AMIをt2.microで利用しています。(2018年4月時点)
料金で言うと、ざっと以下のような感じです。
・インスタンス料金 $15(AWS EC2 t2.micro)
・ソフトウェア料金 $3.8(AMIMOTO AMI)
参考までに経緯を記載しておくと、AWS EC2は1年間の無料利用枠があり、実際は1年間はソフトウェア料金である$3.8で月額運用できておりましたが、1年を経過してしまい上記のインスタンス料金とソフトウェア料金を足した$18.8が月額かかるようになってしまいました。
(月額$3.8→$18.8)
その為、AWS EC2 t2.microの契約を月単位で支払うのではなく、一括契約であるリザーブドインスタンスに切り替え、スタンダード1年間を全前払いで$84(1年間を前払いしているので12で割ると月額としては$7)にしました。
(月額$18.8→$10.8)
ちなみにリザーブドインスタンスの契約を1年間でなく3年間にすると$172(月額としては$4.78)まで金額を下げる事が出来ますが、流石に3年後はどうなるか不透明すぎるので、1年間としました。
(月額$10.8→$8.58にはしなかった)
そして、2017年5月31日より、東京リージョンでAmazon Lightsailが利用可能になりました。
こちらのAmazon Lightsailは、月額$5~で利用できるサービスで、本ブログ程度のサービスならこちらで十分ではないかと思われます。
今回は本ブログとは別環境になりますが試しにAmazon Lightsailを作成してみたので、そちらの内容を記事にしたいと思います。
何故すぐにブログを移行しないのか?
それは、上記にも記載した通り、現在のAWS EC2をリザーブドインスタンスで1年契約してしまっているからです。
このリザーブドインスタンスは1年間分の先払いの契約なので、先払いしたお金を捨ててまで移行しても、むしろ損するだけですからね・・・。
まあ、広告は貼ってますけど、ぶっちゃけ赤字なサイトなので(そもそも勉強目的で運営しているサイトですけど)、赤字が少しでも少なくなるのはいいですからね!
(2018年11月追記)
昨今、SSLに対応しているサイトでないと、URLの部分が「保護されていない通信」とブラウザに表示されるようになっている為、本サイトもぼちぼちSSLに対応しないといけない気がしています。
LightsailロードバランサーでSSLの利用は無料で使えますが、Lightsailロードバランサー自体が月額$18かかるので、そうなると結果として月額$23ほどかかる見込みとなります。
今のEC2環境でSSLに対応するにしても、AWSのサービスとしてはELBの利用料金が必要になるので、やっぱりそれなりのお値段がします。
個人ブログをSSL対応するのなら、Let's Encryptで無料でやっていくのが無難かと感じました。
参考までに。
手順
- AWSマネジメントコンソールから「Lightsail」を選択します。
- 言語として英語(Englosh)が選択されているので、「日本語」に変更して「Save」ボタンを押します。
- 「Lightsailへようこそ」と表示されます。
Lightsailのキャラクターが動いており、画像の撮影タイミングが悪かったからか、随分と悪い顔になってしまいました。
- インスタンスメニューより、インスタンスを作成していきます。
まず「インスタンスの作成」ボタンを押します。
- どんなインスタンスを作成するのか設定します。
今回はブログ(WordPress)を作成したいので、「Linux」と「Wordpress」を選択します。
また、下にスクロールしていくと、インスタンスプランの選択ができます。
今回は値段を抑えたいのがポイントですし「$5」を選択して、インスタンス名にわかりやすい文字を入力して「作成」ボタンを押します。
$5プランでは、スペックとして512MB RAM、1 vCPU、20GB SSD、1 TB データ転送となっています。
スペック的にAWS EC2だと「r2.nano」(月額$4.23)サイズなので、「t2.micro」(月額$8.47)から移行するとしたら$10プランのほうがいいのかもしれません。
(そうなると、現在の月額が$10.8なので$10になってもほとんど変わらない・・・。)
ちなみに参考情報として、上記選択画面で「アプリ+OS」としては以下のラインナップがありました。
Wordpress、LAMP Stack、Node.js、Joomla、Magento、MEAN、Drupal、GitLab CE、Redmine、Nginx、Plesk Hosting Stack on Ubuntu。
バージョンも記載されているので有り難いですね。
ついでに「OSのみ」についても書いておきます。
Amazon Linux、Ubuntu、Debian、FreeBSD、openSUSE。
これらがクリックするだけで立ち上がるのですから、楽になったものです。
「作成」ボタンを押すと、以下のようにインスタンスが作成されますので、しばらく待ちます。
数分でWordpressのインスタンスが立ち上がりますので、立ち上がったインスタンスを選択します。
- WordPressの設定を確認します。
設定を見るためには、「SSHを使用して接続」ボタンを押してコンソール画面で確認します。
(ちなみに初期のユーザーは「bitnami」で固定のようですね)
- コンソールで設定を確認します。
Webブラウザ上でコンソール画面が表示されますので、下記のコマンドを実行してWordpressのパスワードを確認します。
cat /home/bitnami/bitnami_application_password
下記の灰色と黄色部分にパスワードが表示されます。
- 静的パブリックIPを作成します。
「ネットワーキング」からパブリックIPアドレスで静的IPを作成しますので「静的IPの作成」を選択します。
静的IPの名前付けに、わかりやすい名前を入力して「作成」ボタンを押します。
静的パブリックIPアドレスが生成されます。
これでIPが変わらずに、このIPを永続的に使ってWordpressにアクセスできます。
忘れないように控えておきましょう。(コピーしておくだけでもOK)
- WordPressにログインします。
Webブラウザのアドレスに、
http://静的パブリックIPアドレス/wp-login.php
を入力して(先にコピーした静的パブリックIP部分はペーストできるかと思います)
・ユーザー名:user
・パスワード:上記のコンソール画面でコマンドで表示されたパスワード
を入力して「ログイン」ボタンを押します。無事にWordpressにログオンしてダッシュボード画面が表示されました。
ついでに、いくつか設定をしておきましょう。
「Setting」の「General」を選択します。
「Site Language」で「日本語」を選択します。
追加インストールとか必要なく、設定を変更するだけで日本語になるのですからありがたいです。
合わせて、時刻も日本時間に変更しておきましょう。
「Timezone」で「Tokyo(東京)」か、「UTC+9」のどちらかを選択します。
最後に「Save Changes」で設定を保存します。
これで日本語で日本時間で動作するようになったかと思います。
後は普通にWordpressを活用していくだけですね。
お疲れ様でした。
まとめ
Amazon Lightsailのふれこみに偽りなく、順にクリックしていくだけで簡単にWordpressが立ち上がりました。
(ただ、1人のエンジニアとしては、こういったサービスは使っていくのがいいとしても、1度は手動でインストール・立ち上げを経験した方がいいとは思いますけどね)
まあ、こういったツールを使うことで、誰でも簡単に自由なWordpress環境を安く作成できるのは素晴らしいですね。
2018年4月時点で、このサイトで利用しているAWS EC2でAMIMOTO AMIのサービスも、決して悪くないサービスなのですが、EC2は管理運用の手間がかかるので、その手間が軽減される事を考慮すると、単にWordpressを使ってブログを構築したいのであれば、こちらのサービスを選択したほうがいいかと思います。
この記事が、何かの参考になれば幸いです。